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「アンチクロックワイズ・ワンダーランド」 新潟りゅーとぴあ 3月4日 [演劇]

日にちは、前後しましたが、4日に、阿佐ヶ谷スパイダースの新作を見てきました。

長塚圭史さんイギリス留学から帰国後、第1弾の作品です。

ある小説家の物語。
新作を酷評され荒れる作家(光石研さん)。
編集者(池田鉄洋さん)を誘い、飲みにでたある夜、事件に巻き込まれ、逃走するはめに。
事件を追う刑事(中山祐一朗さん、山内圭哉さん)や自らの小説にでてきたと思われる女性(小島聖さん)、男女(伊達暁さん、馬渕英りかさん)や人形つくりに没頭する妻(村岡希美さん)・・・・・・も登場し・・・
これは事実なのか、それとも空想か・・・・・

この作品、一言で言うと・・・・・

「観客を不安へと迷い込ませる作品」

という感じでしょうか。


前半、事件に行き着くまでの展開は実に巧み。

ひとつの空間の中で、いくつかのできごとを交錯させるつくり。
時間軸もうまくずらしてはいるが、そのずらし方がすごく巧い。

思わず「おみごと!!」といいたくなる。
長塚圭史という人の頭の中はどうなっているのかのぞきたくなるくらい。


作家の逃走がはじまってから、とにかく登場人物が多数になるのだが・・・
作家の迷いと不安と・・・・いろいろな思いがめぐる頭の中で、作家に語りかける人々。
小説の登場人物と思われる人たちに、作品を酷評されたり、助けられたり・・・。

作家自身が「ここはどこなんだ」と不安になればなるほど、客席も不安になる。
今いる場所は現実なのか、
隣の人は実在するのか、
そもそも自分は存在するのか。

若干この後半部分が前半に比べて、テンポがゆっくりになることが残念かな。
台詞も長いこともあり、正直・・・少し長い・・と感じた。
前半のストーリーへの導入部分が、巧く展開される分、ちょっとしんどくなる・・・かなっといった印象はある。


きっと、この作品、見た人によってほんとそれぞれの感想があるんだろうな。
難解だった、わからない・・・という声が観劇後にとんでいましたが、
わからなくてもいいのかな・・・と。
「わからない」という世界そのもののおもしろさ・・・というか、そういうものや混乱や不安・・・そんなものが感じられればいいのかな・・・と思います。
だって、たぶん主人公の作家自身が「わからない」という迷いの中にいるんだから。


最後にテーブルに座るおだやかな表情の作家と妻。
妻が作ろうとしていた、男女対の人形のようにも見えました。

もしかしたら・・・・作家自体・・・存在していなかったのでは・・・。
妻が作り出した人形の空想の世界か・・・・・。


もう、最初から私の頭フル回転(笑)
途中・・・・頭の回転を放棄した時もありましたが、最後まで回転し続けました(笑)

笑ってスッキリな舞台も好きだけど
終わったあとに、心地よい疲れのようなものが残る舞台も好き。


時間軸をずらしたり、ひとつの空間でいくつもの事象を見せたり・・・ってこういう表現って、舞台じゃないとできないことだと思う。
舞台だからできる表現。舞台だからの緊張感。
いいね・・・心地よい時間とともに、濃い時間でした。



それにしても・・・・・・・中山祐一朗くん・・・・ここ3年くらい・・・私の中では、ジャニ以外では一番たくさん見た役者さんかも(笑)
そのくらい、よく見てる気がする。
けっこう好きだから、うれしいことだわ。
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AGAPEstore「残念なお知らせ」 3月5日 新潟りゅーとぴあ [演劇]

きょうは休みだったので、当日券買って入りました。

AGAPE store最終公演「残念なお知らせ」。

AGAPEstoreとは、博やイノ、あっくんがお世話になっている演出家G2さんと俳優のキッチュさんこと松尾貴史さんが一緒に活動してきた演劇ユニット。

12年にわたり活動してきたのですが、今回の「残念なお知らせ」が最終公演。
そして、今日の新潟公演が千秋楽。

幸運にもほんとうの最後に立ち会うことができました。
ありがたい話です、ほんと。

実は、私は見るのが今日がはじめて。
だから、最初で最後になったのが、実に残念です。

というのも・・・・・・・・・・・・・・・・


おもしろかった!!!!!!!


そして・・・最後ということで

G2さんがしゃべった!!!!!!!


これ、私の中では、かなりすごいこと(笑)
おおおおおおーーーー-しゃべってるーーーーー!!!!という無駄な感動をしてました。


今回の「残念なお知らせ」は

舞台はホテルの一室。
子ども番組の歌のおにいさんやおねえさん、体操のお兄さん人形使いのおじさんが地方公演へ。
長崎公演を翌日に控えた夜・・・。
一番人気のあるキャラクター、くまぞうに入っている熊崎さんがくまぞうの着ぐるみを着たまま、刺されてしまう。

血のついたクマゾウの着ぐるみ。
熊崎さんはなぜ着ぐるみを着て歩いていたのか
そして、熊崎さんを刺したのはいったい誰か・・・・・・・・。

ホテルの1室のセットだけ、転換なし。
とにかく会話でつないでいく。

もう、この掛け合いがおもしろい。
笑いっぱなし。

開演前の注意事項から、もう爆笑。
「残念なお知らせですが、会場でDVDやグッズを売りつけるやからがいます。
お客様は自発的にDVDを手にとり、すみやかに代金を支払ってください」
とか・・・(笑)
そういや、「フライパン」もそんなだったね。


昨日が息がつまる内容のサスペンスだったのとは、完全に真逆の世界。
G2さんとキッチュさんらしいお芝居。
もう、次に何を言うか、気になって気になってしかたない。
そして、最後はなんだか、ちょっとぐっとくる。
ウルっとくる感じ。

笑ってスッキリ。
ああ、楽しかった。


そして、カーテンコールでは、桜の花びらが舞ってました。

後ろで見てたG2さんも階段をおりてきてステージ上でご挨拶。
見にきてくれた人に挨拶をして、出演者の方たちにも「ありがとうございました」と。

そして、今回の公演が最後になるけど、あくまで一区切りであり、また2をやるときが・・・・
と話したら、松尾さんがびっくり・・・・するということも。


ちなみに、
勘違いされている方がいるとのことで、これは最後になるけど、松尾さんが役者をやめるわけではない
ということと
片桐仁さん曰く、ラーメンズも解散していない
という・・・・当たり前の報告もありました(笑)

最後は、会場みんなで三本じめで締めくくりました。





そうそう・・・・・・今日でてた吉本菜穂子さん。
経歴みててきずいたんだけど、私、この人、もしや大学時代に芝居みてるような気が。
確実に在籍時期、かぶってるし、劇研だったんだね~。
なるほど。しかも、同じ年なんだ~。ほう。




にしても、笑った、笑った。


いやなことは笑って吹き飛ばそう。



そして・・・・・あとからでてきた「くまぞう」がめちゃめちゃ怖かった(笑)
あれ、クマじゃない・・・・ベースが絶対・・・馬。馬をクマ化した感じ。なんかリアルだし。
絶対・・・・・子どもに人気でない・・・・・。怖すぎる(笑)
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劇団、本谷有希子 「来来来来来」 [演劇]

今日は、昼間仕事でした。
まあ、結果としては、Jrコンに行っている場合ではない状況だったので、申し込みすらせずに、まあよしというところです。
郁人が出るだろうことは、予測していたけど、でもまあ、無理なときは無理。無理はしない、というのも、自由にヲタをゆるく長く気楽にやっていく中では必要なことだしね。

そんな感じで、
仕事終わってダッシュで、太鼓を聞きに前の赴任地にいく、か、近場である舞台を見に行くか、迷いに迷い、結果・・・・太鼓はかなり日程的に厳しく断念。舞台にいってきました。

そう、今日あったんですよ。
ツアー公演。

劇団、本谷有希子、の「来来来来来」が。

「劇団、演技者」で、櫻井くん主演でやっていた「石川県伍参市」の本谷さんですね。
小説も執筆し芥川賞にノミネートされたりと、若手注目の演出家さん。

私が見たことあるのは、前述の「劇団、演技者」放送の「石川県伍参市」、あとは、映画版の「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」と、小説「江利子と絶対」。生で公演を見るのは初めて。


お見合いで知り合った相手の実家、夏目家に嫁いだりょうさん演じるヨウコ。
しかし、結婚後してまもなく台風の日、次男である夫は妻を自分の身代わりにするかのように置き去りにし、家から出て行ってしまう。夫の帰りと信じて待つヨウコ。

しかし、この家には、夫に逃げられ野鳥園を営む狂気に満ちた義理の母や、ヨウコに家のすべて任せようとする長男の嫁、夏目家に働きにくる女たち、東京から来たヨウコと仲良くなる学生・・・と一風変わった人たちがそれぞれさまざまな不満をかかえながら日々を過ごしている。

少しずつ、不満をぶちまけたり、狂気に満ちた行動を繰り返したりしていく中で、ヨウコは必死に耐えながら夫の帰りを待ち続ける。ヨウコは、耐えて耐えて限界を超えることで、「逃げなかったら自分が成長できる」と信じかいがいしく世話を続けるのだが・・・。



女5人で展開されていく濃い世界。
黒い・・・とにかく黒い。エゴや狂気・・・・・人の嫌なことを嫌ってくらい突きつけられます。
「人って怖っ」と思う。ほんとに思う。でも、「怖い」からこそ、おもしろい。

「相手のため」といいつつ、結局は自分のことだけしか考えていなかったり、自分を正当化したり、腹の底で思っていることが見えないようにとり繕ったり。。。

これを「怖い」とか「嫌だな」って思うのって、きっと自分の中にもそういう思いうや気持ちが存在することをまざまざと突きつけられているような気持ちがするからではないかとも思う。
人がいいとか、悪いとか、そんなことではなく多かれ少なかれ、誰しもが持っている感情。
それを、嫌ってほど突きつけられる気すらしてしまう。

もちろん、「クスリ」と笑えるところもいっぱい。
それがなかったら、まずキツイ(笑)ってくらい。

セリフであったように、「好き」と「嫌い」は似ているのかもしれないように
「怖い」と「笑い」も似たとこなんだろうね。

だから、どんなに人の嫌な部分をつきつけられても、それが滑稽だったり、おもしろかったりするのかもね。

うむ。

たぶん、好きな人と、嫌いな人とがぱっつり別れる世界なんかじゃないかな。
私は・・・・というと、すっごく好きでもすごく嫌いでもない。どちらかと言うと、「嫌いではない」という感じ。おもしろい。興味はそそられます。
また見る機会があったら、行くな、きっと。

それはそうと・・・・りょうさん、美しかったっす。
そして、木野花さん、私好きな役者さんなんですね、わりと。
吉本菜穂子さんも久々に見たし、満足、満足。
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見てみたいものリストの1つ [演劇]

おととい、仕事が昼間だったので、早く終わったら、舞台を見に行こうとしていた。当日券狙いで。

先輩に
「今日、美輪さん見に行こうかとおもっていて」
と話してみたら「?」。


そりゃそうだ。意味わからないよね。これでは。

そう、おととい、美輪明宏さん主演舞台「毛皮のマリー」の地方公演があった。

私の「見ておきたい」「見ておくべきもの」ものリストっぽいもののひとつがこの芝居でした。
どうしても、一度見ておきたかったんですよね。
これ。

寺山修司が美輪さんのために書いた芝居。
そして、寺山氏率いる劇団「演劇実験室◎天井桟敷」がやっていたこの芝居。

私はこの世代ではないけれど、知らないからこそあの時代のパワーというか、においのようなものを感じられるものに触れてみたかった。
たぶん、天井桟敷がやっていたころのものとは、違う形なのだろうけど、そのほんの少しでも感じることができればOKなんだよね。知らない世代にとっては。

内容や芝居については、詳しい方々がたくさんいるだろうし、語れる方がたくさんいるだろうから、あえていろいろ書かないけど。

なんだか、えたいの知れないパワーというか・・・・すごかった。
言葉が強い。とにかく、強い。
ひさびさに、濃いもの見たな・・・と思う。

パンフによると初演は、映画館で上映が終わった後の夜に行われていたという、芝居。その感じとか、アングラ的な時代のにおいを感じとらただけでも、なんだかお腹いっぱい。
麿赤兒さんの醜女のマリーも見られたし、生でマメ山田さんも見られたし。

前回の2001年のときの、及川光博さんがでたバージョンも見てみたかったな、と思う。
今回は欣二がすごく若かったから、まったく違う感じだったんだろうな・・・・。

と、すごく浅い感想だね・・・(笑)。
すみません。
まだまだ、自分の中でいろいろぐるぐる回っているので。
この芝居、深く書こうと思えばすごく書けるんだろうけど、きっと、私じゃなくて詳しい方々がやってくれているだろうし。きっと、もう語りつくされているだろうと思うので。

当日券で、席もよくなかったけど、
思い切って、行ってよかった。

これで、見てみたいものリスト、またひとつ制覇しました・・・・・。
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劇団殿様ランチ「空気正常」 [演劇]

用事があり、上京したので、13日夜は舞台をみました。


健ちゃん舞台の時、フライヤーが置いてあった劇団「殿様ランチ」の「空気正常」です。


そう前にもココに書きましたが、この劇団の竹内礼美さんという女優さんが私のお友達で、「第17捕虜収容所」のハリーを演じていた瀧川英次さんが出演していますよー。


ひさびさに学生のころ時々みにいっていたような小劇場のにおい。
いやあ~いいですよ。役者と会場の緊張感がダイレクトに伝わりますから。


ストーリーは、ある穴から採石した光る石で生計をたてる村が舞台。
村人は野犬に育てられた姉妹、三つの目がある男、20代にしかみえない80代のおばあちゃん、ロバの耳を持つ男など、不思議な人だらけ。


穴は、ガスがでるなど危険だとされ、エージの家系しか入ることができない。ところがエージの父がある日行方不明に。 父を探し、穴に潜り続けるエージ。
衛生検査として村にやってきた二人の役人。しかし、一人の役人の動きがおかしい…。


といったところがあらすじです。
調査にくる役人役が竹内さんと瀧川さんです。


ラストは、村に利益がもたらされたのか、誰が本当に幸せになったのか…などなんとくしか描かれない。

想像力にゆだねられるところが多いといったところでしょうか。


私も私なりにいろいろ考えました。


小劇場のこの感じ、空間、私はすきですよ。1時間30分ほどですが、楽しい時間でした。


そして、魅力のまたひとつが終演後、そのまま役者の人に直接感動を伝えられること。


友達は私が客席にいることにきづかず、驚きまくってるし、瀧川さんも紹介していただきました。ありがたい。


17捕虜収容所は健くんのおかげで稽古場の雰囲気もよくたくさんの人にしってもらえる機会になったと話してらっしゃいました。


で、それをきっかけにもっともっと小劇場の舞台にも興味を持って足を運んでいただきたい、と。


たしかに。


いいお芝居を役者さんたちがつくりあげようとがんばっている。

小さくてもキラリと光る劇団や芝居ってたくさんあるんですよね。


誰かと共演した役者さんが、この舞台にでているから、いってみよう…
そんなきっかけで、足を運ぶとそこにはまた新しい世界が広がっているかもしれません。


「主演が誰誰で、かっこいい。ステキだった」だけでない、視点で楽しむ人が増えたら、きっと、主演のメンバーたちのステップアップにつながるのではないかな…と思ってみましたよ。

ちなみに、この芝居、新宿サンモールスタジオで20日までやってます!!
興味のある方はぜひ!!






あやや!!瀧川さん!!約束通り?ブログで宣伝しましたよ!!(笑)

あ、そうそう、友達が瀧川さんに私を紹介するとき「ジャニヲタの友達です」と紹介したので「ふつうにV6のファンなんで」と…ははは。
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イッセー尾形とフツーの人々 新潟編  [演劇]

本番1回目は、実は、私は見てはいない。どうしてもいけませんでした。

本番2回目。最終日。
朝、本番前の稽古に、集まった人たちに、前日の感想をきいてきた。
「だめでした」「今日が本当の本番」「自分の言葉が話せていたのだろうか」
その中で、一人の女性が言っていた。
「年齢を重ねた人の発する言葉は、本当に、強い。こんなに人の言葉は強いんだってことに、きずきました」

稽古が始まる。前日の変更点の確認。後は、それぞれのグループでの自主トレ。
場所を探しながら、みなそれぞれに練習を繰り返していた。2日前と比べ、また皆の顔が違って見えた。一段とひきしまって見えた。「人に見せるものをやらなくては」という気迫を感じた。

 いよいよ本番の幕があく。2回目の公演。そして最後の公演。
 決して、上手とはいえない。間があきすぎたり、急ぎすぎたりというムラも見える。しかし、おもしろい。周りの観客も、おおいに笑っていたし、楽しんでいるようだった。練習では、見たこともないことをいきなりやり始める人もいた。それを見て、困った顔をしつつも、キャラクターのままのリアクションをするのが、笑いをよんだりもした。逆に、稽古では、ものすごくおもしろかったのに、本番では、全くうけなかったものもあった。
 やはり、演劇は水物。毎日同じことをしていても日によって、観客の反応も違うし、観客の反応によっても芝居は変化していく。きっと、前日は、また違う反応の、全く違うものだったのだろう。その時、そこにいた人しか、感じられない何かがあるのだろう、きっと。温かい拍手につつまれたカーテンコールでは、満足そうな顔が並んでいた。

 終わったあと、森田さんは「ほんとうに世の中にはいろんな人がいるんだなあ」と、改めて実感したという。演出家として、テンポのよい芝居を作らなければいけないとばかりおもっていた。今日の芝居は、テンポも悪いし、間が悪い人もいた。しかし、観客はしっかりと見ていた。テンポがいい人を生み出すには、テンポが悪い人の存在が必要になるし、間がいい人が引き立つには、間が悪い人がいる。テンポが悪い人や、間の悪い人も舞台に上がる資格があるし、観客もそれを見たいと思っているかもしれない。本当に、世の中には、今まで、自分の興味がいかない人や、きずかなかった人・・・いろんな人がいるんだと、実感した、という。
 92人もの人が一つの舞台にあがるこの舞台は、ほんとうに、不思議なものだった。毎日毎日、通い続けて、写真をとり続けた、私も、とても不思議なものをみて、不思議な感覚にひたっていた。

 公演後のうちあげで、一人一人が自己紹介をした。誰が何をしているひとか、よくわからない中で、進んだワークショップ。学校の先生、歯医者、フリーター、学生、公務員、主婦・・・・ほんとうにいろんな人がいた。そしてそれぞれの思いを抱えて参加していた。自己紹介するたびに、歓声がおこる。その後は、記念撮影の嵐。本番をおえ、開放感たっぷりで、いい笑顔がいくつもあった。
 ある参加者がいった。
「人の真似をしてやってきたけど、だんだんやっているうちに、これって自分がやりたいと思ってできないことなのかな、とか言いたかったけどいえなかったことなのかな、って思ってね。なんか、言いたいことややりたいことを思いっきりやってみて、すごく自分を解放させてあげた気がしてすっきりしているんだよね」


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イッセ-尾形のつくり方 新潟編 4 [演劇]

 いよいよ最終日。通常、14時からの稽古が、11時から始まっている。13時に会場を訪れると、舞台上にはテントと椅子がおかれ、芝居がつけられていた。舞台上の人は、そろいのジャンパーを着ている。この日は、夜の部も続けて稽古がおこなわれるため、夜の部の参加者も、昼から参加している。
 私がいったときに行われていたのは、どうやら運動会の設定らしい。前日までは、「祭り」の予定だったが、準備した「テント」と「いす」から思いついたようだ。運動会で雨が降ってくる。テントに集まってくるひとたち。それぞれが、勝手なことを話していく。そして、雨が上がり、一人ずつ持ち場に戻っていく。そして、前日の男性が残され、一生懸命、話を聞いてくれる人を追いかけながら、話し続ける。
 前日までの様子とは全く違う。びっくりするくらい、一人一人の顔つきが違っていた。生き生きしていた。本人たちは、本番を次の日にひかえ、必死なのだろうが、自信をつけてきているようにもみえる。設定と衣装が加わるだけで、こんなにも変わるのだろうか。それとも、それぞれが、腹をくくって、覚悟を決めたのか・・・
 次の設定は、「祭りのあと」。みながそろいのはっぴを着ている。祭りのあと、打ち上げで、ほろ酔いの人たち。それぞれが、特技を繰り広げる。
 他にできあがった設定は「お葬式」「つぶれかけの病院の運動会」「山の山頂のごみひろい」「カレー(豚汁?)を作るイベント」・・・
 
 4日間の、ワークショップを見ながら、感じたことは・・・
森田さんの演出は(ワークショップでの)まずは、「漢方薬」のようだということ。それぞれの自然治癒力を高めるようなやり方をする。何かをやらせるというよりは、一人一人が自分の力で、誰かのキャラクターを借りることによって、自分の言葉をみつけるように、自然に導いていく。
 その後は、出入り口が一ヶ所しかない巨大パーキングを一人でしきるおじさんのように、できあがったキャラクターをあてはめて芝居を組み立てていく。車種も運転の仕方も全く違う無数の車を、上手にとめていくような、パーキングの感じ・・・・

 一人一人のキャラクターをいかす形で、上手に話に当てはめていく。
「そのまま、向こうを見てくれる。で、そこでしゃべって。もっとゆっくり。はい。、そのまま去っていって・・・」次第に、芝居は組みあがってきた。最初からやっていたように、会話する形ではない。それぞれのキャラクターが勝手気ままに話していく。自らから、でた肉声をどうどうと話す。少しずつ、ずれた会話は、ずれてるようにも、まるで、会話しているようにも聞こえる。
この日は、さすがに、最終日。稽古も遅くまで続いていた。
いよいよ次の日は、本番。 


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イッセ-尾形のつくり方 新潟編 その3 [演劇]

 3日目、昼の部。まずは、歩くことからスタート。歩き方は一人一人がちがう。誰か一人のまねをしてみるが、さまざまな歩き方が生まれる。同じ人をモデルにしていても、それぞれの歩き方の個性が加わることによって、全くちがうものになっていた。
 森田さんから「祭り」でやってみようと提案があった。やる気がないが、動員されてしまい、しかたなく集まる人たち。しかし、リーダーがいなくなってしまい、抜けるに抜けられず、気まずい感じの祭りを作ることになった。祭りの様々な係や委員会を作って、グループ分けすることになった。「豚汁係」「ゴミ拾い」「たこ焼き」・・・参加者たちが自由にグループ分けを行った。
 ところが、だれともグループをつくれず、一人になった男性がでてしまった。70代で参加最年長のその男性は「盆踊り」を提案したが、誰もあつまってはくれなかった。
 「わざと仲間はずれにした人いる?一人にしてしまった理由の分かる人はいる?」森田さんが参加者になげかけた。誰もが、理由などわからないし、理由なんてないのかもしれない。
「これって社会の様子を表しているよね」と森田さん。
 いじめは、本当は、誰も、いじめてる理由なんてわからないのかもしれないし、誰も意識的にやったわけではないが、おこっているのかもしれない。
「何があったか、どうしてかわからないなら、やってみよう」
 現実に、人を無視することをやってしまうと、やる側も、やられる側も傷つきすぎてしまう。しかし、芝居と割り切ってやってみれば、人を無視するとどんな気持ちになるか疑似体験ができるかもしれない。一人一人が何を感じるか、試してみようというのである。
 ベンチに、一人で座る男性。気にとめることもなく、その前を何人もが通りすぎる。話しかけようとするが、けむたそうに足早にとおりすぎたり、ベンチに座るが話しかけられると逃げ出したり・・・・
 不思議と少しずつ、芝居になってきた。しかし、嫌がっている人をやろうとすると、「嫌がっている人」をやろうやろうとしているように見えてしまう。それは、森田さんの求める芝居ではないのだろう。
「勝手にやっていいのはこの人だけ」と森田さんはベンチに座る男性をいう。それは、演じるキャラクターがしっかりできているため、どんなに前を人が通りすぎようとも、話しかけられようとも、キャラクターを崩すことなく、演じることができているからだ。
 男性の顔がぱっと明るくなった気がした。明らかに、森田さんの一言で、自信をもったようにみえる。他の人には「無視する」芝居を経験したことで、それぞれの心に何か変化が生まれたようだ。
 このワークショップは決して、芝居をするだけのものではない。一人一人がなにかをつかもうともがいているようだ。いよいよ、明日は最終日。そして、あさってには本番がまっている。


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イッセ-尾形のつくり方 新潟編 2 [演劇]

 2日めの夜の部。前日見た昼の部が40人ほどなのに対し、この回は、80人。森田さんを囲む車座も椅子と座布団で二重の輪ができていた。中には、家族での参加者もいたりする。見学だけの参加も可能なので、昼の部の参加者の顔も見える。
 前日の復習から稽古はスタート。「身近にいるつまらなそうにしている人」を演じる。一人の演技に80人ものまなざしが向けられる。「見る」ことも立派な稽古だ。いったい何をしている人かに想像力を働かせる参加者たち。
 今度は、イッセ-さんが入ってみる。椅子を並べ、ベンチに見立て、2人の即興芝居が始まった。
「休憩って最初から45分だったんですかねえ」とイッセ-さんがつぶやくと、隣の女性が「最初から45分ですねえ」と答える。二人になったとたんに話し掛けられた女性のキャラクターが変化した。
「普通だったら、そんな風に相手にしてないかもしれないよね」と森田さん。
 テレビドラマや通常の演劇では、登場人物たちは、おおげさに動いたり、当たり前のようにかみあった会話をしている。しかし、実際の世界はどうだろうか。そんなにかみあった会話はしていないかもしれないのではないか。「日常の生活の中ではどうだろう」ということを考えてみないとただのお芝居ごっこになってしまう。「実際はこうなんだ」という日常を、「フツーの人々」がどうどうとやってみてほしい、と森田さんは投げかける。
 また困った顔が増えていった。しかし、前日よりは、確実に前に進んでいる。それぞれのキャラクターが少しずつ明確になってきている。
 イッセ-さんが最後に参加者に向かって言った。
  「泥臭い生命力のある人物がぞくぞくと立ち上がっている気がしますねえ」。


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THE WINDS OF GOD~零のかなたへ [演劇]

ずっと、みたいお芝居だったので、かなり期待して望みました。
期待通りによかった。途中から号泣。

特攻隊として出撃していく兵士たちが口にする言葉
「僕が生まれ変わる時代は戦争のない平和な時代なんでしょ。」
「憎むなら、この時代に生まれたことを憎もう」
私たちと同じ年代の彼らは、何を思い、何のために敵軍のにとびこんでいったのか。思いをめぐらせていました。仲間の死を「作戦成功」を万歳をしなければいけないことが痛かった。
 
彼らが生まれ変わったはずの現在は本当に「平和」をてにしているのだろうか。
今井氏が最後に挨拶でいっていたように「もはや戦後ではなく戦前に近づいている」のかもしれない。「平和」について改めて考えさせられました。
戦後60年。戦争を知らない私たちは私たちなりに考えていかなければならないと思いました。


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